SNSを利用したマーケティングはBtoC企業ではよく用いられているが、BtoB企業の成功事例はBtoC企業のそれよりも多くはない。

本記事では、SNSマーケティングを実践するために必要な前提知識について解説する。

コンテンツの基本分類

コンテンツマーケティングにおける「コンテンツ」には以下の2つの分類が存在する。

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ストックコンテンツ

自社サイトに掲載する商品・サービス情報や事例、会社・社員紹介などのコンテンツは、掲載した後も資産として残り続ける、いわばストック型のコンテンツである。

フローコンテンツ

対して、一時的なセールやキャンペーン情報やつぶやきなど、主にSNSを介して発信されるこれらの情報は、その情報を発信した際にリーチが可能なユーザーにしか閲覧されず、資産として蓄積しない。

SNSマーケティングとは、主にこのフロー型のコンテンツを扱うため、ストックコンテンツと比較して、拡散されやすい利点がある一方で、資産として蓄積しない(継続しなければ効果がなくなる)というデメリットも存在する。

SNSの概要

SNSにも様々なプラットフォームが存在する。

本記事では、特にBtoB企業が利用を検討すべきSNSに絞って解説する。

国内主要SNSのMAU数の推移

【最新版】2020年8月更新。12のソーシャルメディア最新動向データまとめ – 作成元・株式会社ガイアックス

メッセンジャーアプリとしてLINEは多くの日本人ユーザーに使用されており、年々成長を続けている。

特筆すべきはInstagramの急激な成長とFacebookのユーザー離れであり、今後もこの傾向は続くものと予測される。

SNSの種類と特性

  Twitter Facebook Instagram LINE
公開タイプ オープン オープン オープン クローズド
実名・匿名 匿名 実名 匿名 匿名
拡散性 ×
ハッシュタグ × ×
炎上しやすさ × × ×
企業ページ × ×

Twitter

Twitterの年齢別ユーザー数

【最新版】2020年8月更新。12のソーシャルメディア最新動向データまとめ – 作成元・株式会社ガイアックス

Twitterは4,500万人が利用する国内最大のSNSで、年齢性別ともに幅広いユーザーが多く利用している。また、ニュースや災害情報がテレビより早く広がることから、生活の一部として欠かせない”情報のライフライン”としても利用されている。

若年層が多いイメージだが、40代以上が約3割と、幅広い年齢層が利用している。さらに、平均して1日7回ログインされており、ヘビーユーザーが多いのも特徴。つぶやき内容やフォローしているアカウントなど、独自のターゲティングのあるTwitter広告では、アプリダウンロードやフォロワーの増加、ブランディングなどさまざまな目的で、大きな成果が期待できる。

ユーザー数が多い

FacebookやインスタグラムなどのSNSと比較してもユーザー数が勝っているため、他のSNSと比較しても多くのユーザーへのアプローチが可能。

2次拡散が期待できる

Twitterにはユーザーが気軽にリツイートやいいねで投稿をシェアする文化があり、2次拡散による広告効果が大きな可能性を秘める。Twitter広告はクリックやリツイートといったアクションに課金されるが、2次拡散でのアクションは課金対象にならないので費用以上の効果が見込める。

ターゲティング精度が高い

フォロワーターゲティングやキーワードターゲティングなどTwitter独自のターゲティングが可能なため、興味関心が深い層へのアプローチが可能。利用者が発信している鮮度の高い情報に基づいてターゲティング可能なので、精度が高い。

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Facebook

Facebookの年齢別ユーザー数

【最新版】2020年8月更新。12のソーシャルメディア最新動向データまとめ – 作成元・株式会社ガイアックス

Facebookは世界最大のSNSの一つで、全世界で20億人、日本国内で2,800万人ものユーザーが利用している媒体。最大の特徴はターゲティングの精度と種類の多さである。Facebookでの行動、実名に基づく正確なプロフィール情報から最適なターゲットを選出し、狙ったユーザーに広告を届けることが可能となる。Facebookは20∼40代の幅広いユーザーがバランスよく利用しており、ビジネスシーンでの利用も多いため、BtoC、BtoBどちらのサービスでも成果が狙える。

Instagramとデータ連携できる

Facebookで取得したデータは、Instagramでも活用可能。ユーザーの属性から行動履歴まで連携できるため、精度の高いセグメントを使って2つ同時に広告配信することも可能。同じ条件で広告配信をマッチする方を選択できるのもメリット。

細かいセグメントが可能

ユーザーの登録情報に基づいて細かいセグメントが可能。興味関心からFacebook上での行動履歴やステータス(旅行中、婚約中、転職)などまで絞り込むことが可能。ほとんどの人は本名や実際の年齢、居住地を設定するため、ターゲティング精度が高い。

カスタムオーディエンス指定可能

「サイトを訪れたユーザー」や「CVしたユーザー」また「Facebookページにいいねをしたユーザー」でリストを作成し、そのリストユーザーにプロフィールなど『属性』の近いユーザーを探し出して広告を配信可能。

関連記事:BtoB企業のFacebook運用

Instagram

Instagramの年齢別ユーザー数

【最新版】2020年8月更新。12のソーシャルメディア最新動向データまとめ – 作成元・株式会社ガイアックス

Instagram は若い女性を中心に支持を得ており、国内で 2,000 万人、全世界で 10 億人以上のユーザーが利用する、急成長中の SNS。高品質な写真や動画を手軽に編集、投稿できることから、ブランドイメージが生まれる場として多くの企業が注目している。

Instagram のフィードやストーリーズに掲載されるInstagram 広告は、魅力的なクリエイティブで絶大なブランディング効果を発揮する。また、Facebook のデータ・機能と連動しているため、ターゲティング精度が高く、ダイレクトレスポンス広告でも大きな効果が期待できる。

高いエンゲージメント率

Instagram のエンゲージメント率は、4.21 %と圧倒的に高く、 Facebook の 0.07 %、Twitter の 0.03 %とより高い成果が期待でき、マ ーケティングのあらゆる目的で活用できる。

ビジネス向けの利用傾向

Instagram は、有名人や好きなブランドの情報収集目的で利用されることが多く、企業や商品の投稿が受け入れられやすい傾向がある。 10 ∼ 30 代女性の約 7 割は、Instagram の投稿をきっかけに商品の購入や検索の経験があり、マーケティング手法として非常に強力。 Instagram 広告は、ブランディングはもちろん、購入や申し込み、来店を目標としても高い成果が期待できる。

LINE

LINEの年齢別ユーザー数

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月間8,100万以上の幅広い年齢層のユーザーが利用しており、生活に欠かせないサービスとして大きな影響力を持つ。国内最大のチャットアプリである「LINE」はもちろん、LINE広告を利用することでLINENEWSやLINEマンガ、LINEBLOGなどに掲載可能。

新規ユーザーの獲得率が高い

InstagramなどのSNSを利用しているユーザーのうち、LINEだけを使っているユーザーが約4割も存在しており、そのユーザーに広告を届けるには、LINE広告の活用が欠かせない。今までにアプローチできなかった層へも広告配信が可能となるため、新規ユーザーの獲得に向いている。

高いアクティブ率とユーザーカバー率

日本人口の64%と他のSNSと比較しても圧倒的に多くの人に使われている。友達や家族など親密な間柄のユーザー間のコミュニケーションアプリであることから、86%のユーザーが1日1回以上利用している。他のSNSの月間アクティブ率(Facebook:56.1%、Twitter70.2%)よりも圧倒的に高い割合。

行動履歴に基づいて配信可能

サイト訪問や購入済みのWebサイトの行動履歴、初回起動やアプリ内課金などWeb上での細かい行動履歴に基づいて広告配信できる。そのため、ターゲティングの精度も高く成果に繋がりやすい。